Zoomでの会議音質向上のため、USBマイクをずっと探していました。
テレワーク需要が高まったからか、Amazonなどでも大量のマイクが出回っています。色々見ていると・・・
- レビューが良くても、聞いたことのないメーカー
- 有名ブランドのマイクだけど、ちょっと高い
上記のようなものばっかりで、めっちゃ迷いました。
迷った末に買ったのが、マランツプロのUSBマイク「MPM2000U」。当時の値段で9,173円と、自分の中ではけっこう奮発して買ったものです。
Zoom会議で使用することが多いんですが、かなり音質が改善したと評判を頂いています。
この記事では、この「マランツプロ MPM2000U」を半年使用したレビューをまとめます。
この記事の内容
- 「マランツプロ MPM2000U」の特徴・他マイクの比較
- 「マランツプロ MPM2000U」の良い点・イマイチな点
- 他のマランツUSBマイクとのスペック比較
この記事を読めば、長いUSBマイク探しに終止符を打っていただけます。
結論として、予算を10,000円近く出せるならこの「MPM2000U」を心から推すんですが・・・
もう少し安く買いたい方は、兄弟品の「Pod Pack 1」や「Umpire」をオススメします。6,000円前後に収まります。
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マランツプロのUSBマイク、MPM-2000Uの特徴・レビュー
はじめに、MPM-2000Uの簡単なスペックをまとめます。
型番 | MPM-2000U |
マイクのタイプ | Φ16mmバック・エレクトレット・コンデンサー |
付属品 | ショックマウント、USBケーブル、キャリングケース |
電源 | USBバスパワー |
サイズ | 約187 x 51mm(長さ x 直径) |
重量 | 約370g |
接続コネクタ | (マイク側)USB-B |
A/Dコンバーター | 16bit/48kHz |
指向性 | カーディオイド |
※「カーディオイド」とは、マイク正面の音だけを拾うという意味。「単一指向性」と呼ばれたりもします。
廉価版の「MPM-1000U」とは微妙にスペックも異なりますが、わかりやすい違いとしては「ショックマウント」が付いてくるかどうか。
▲MPM-2000Uに付属するショックマウント
このタイプのマイク(コンデンサマイクと呼ばれる)は振動の音も拾いやすいため、このショックマウントは貴重です。
PC内蔵マイクと比べた音質は違う?
MPM-2000Uを使い出してから、Zoomで「え?なんて言った?」と言われることがほぼなくなりました。PC内蔵マイクだとボヤけていた音像がくっきり、キメ細かくなった感じです。
iPhoneに付属しているイヤホンマイクもしばらく使用していました。あれも音質・音量はなかなか優秀なんですが、ちょっとピーキーで整っていない感じがあるんですよね。その点、MPM-2000Uは音が丸くて耳ざわりが良好です。
Mac・WinどちらのPCでも使用できた
このマイクは、接続するだけで即座に使えます。MacでもWindowsでも関係なく動作を確認しました。
ただ、付属のコードはUSB-A(従来のUSB)。PCによっては、USB-Cなどへの変換プラグが必要かもしれません。
iPhone・iPadでも使用できた(要・変換プラグ)
写真のように変換プラグを挟み込めば、iPhoneやiPadでもマイクを使用することができました。
もちろん、特別なアプリなどは必要なし。接続しても何も表示が出ないので、「これでホントに大丈夫・・・?」みたいな気になりますが問題なし!
マランツプロのUSBマイク、MPM-2000Uの良い点・イマイチな点
良い点
音質はメチャメチャいい!!
この「MPM-2000U」、とにかく音質の良さにビビりました。
しばらくiPhone付属の純正イヤホンマイクを使用していました。それで満足していたつもりでしたが、このUSBマイクはやっぱり全然違いました。
電源・オーディオインターフェース必要なし。気軽に使える
電源はUSB接続でOK。他の電源コード等は必要なく、手軽に使えます。
マイクによっては「オーディオインターフェース」を使用しないとPCに接続できないものもあります。
このマイクは必要ないので、余分な出費の節約にも繋がります。
イマイチな点
マイクスタンド・アームは別売り
この「MPM-2000U」、買ったままではまだ使えません。マイクを固定できるスタンドやアームは別売りです。
▲私はマイクアームを買いました。
▲こんな感じで、デスクの端に収まってくれます。
でも半年でマイクの重みに耐えきれず・・・
▲根元が折れ曲がってしまい、出っ張りが擦れるようになってしまいました。うーん残念・・・
MPM-2000Uに付属するショックマウントは、5/8”というネジのサイズ。そこに3/8”というサイズに変換するネジも付いています。
この2つのサイズに適合し、かつ重みに耐えるスタンドを購入しましょう。
ウインドスクリーン・ポップガードがないと破裂音がボン!って言う
このマイクはよく音を拾ってくれるためか、破裂音の「ボン!!」という音も拾います。特に「ぱ」行の音は顕著に爆発音がします。
これも別売りですが、
▲ウインドスクリーン
▲ポップガード
どちらかを用意したほうがいいでしょう。
わたしはマイクアームに付属していたウインドスクリーンを使っていますが、コレでも効果は十分。
ポップガードはカッコいいんですが、Zoomなどでカメラの画角に入らないように気をつけましょう。
スイッチがないので、ミュート忘れに注意が必要
このマイクには物理スイッチがありません。デバイスに接続したら即音を拾います。
Zoomでのミュート忘れをしてしまうと、ぜーんぶ音が拾われてしまうので注意。
他のマランツ製品との比較
マランツプロ MPM-1000U
私が購入した「MPM-2000U」の廉価版。大きな違いは
- ハードケース、ショックマウントが付いていない
- 長さが158cmと、3cmぐらい小柄
- 少しだけ音を拾う感度が違う
ということです。
参考:マランツプロ公式ページ
▲1000Uと2000Uの指向性比較図です。
これを見ると、ちょっとだけ音を拾う範囲が広いのが分かります。それだけノイズも拾いやすくなるということ。
ちょっと安い「MPM-1000U」を買うにしても、マイクスタンドは必須です。スタンドを別途会うお金が惜しければ、下に挙げている「Pod Pack1」がおすすめです。
マランツプロ Pod Pack1
こちらはスタンドも付属するのが最大の特徴といってもいいでしょう。
でも、ショックマントは付属しません。振動音をモロに拾ってしまいますが、別に気にしないなら一番いい選択肢だと思います。
私は最初この「Pod Pack1」にしようと思いましたが、レビュー数や評価の高さ、あとショックマウントが付属している事を考えて「MPM-2000U」にしました。
マランツプロ Umpire
Marantzから販売されている、卓上に置けるタイプのマイクです。
このスタンドはショックマウントになっているので、振動も拾いにくいスグレモノ。
もちろんUSB接続で、PC等に繋いですぐ使用できます。マイクスタンドやアーム等ではなく、気軽に卓上におけるタイプを探しているならおすすめです。
まとめ
MPM2000Uの特徴
- MarantzのUSBマイクの中では、非常にコスパが高い
- マイクスタンドが別途必要
- ウインドスクリーンもあった方がいい
- 廉価な兄弟製品「Pod Pack1」「Umpire」もおすすめ
総合的に考えると、MPM2000Uを買っておいて良かったと思います。下手に安物を掴んで損するよりは良かったです。音質の面では、ガチプロ仕様を求めたりしない限り満足できると思います!
ただ値段がネックという場合には、紹介した同じマランツの他製品でコストを落とすといいと思います。
Web会議やチャットでは、音質がコミュニケーションをかなり左右します。
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