「嫉妬」って言うと恋愛を思い浮かべがちですが、仕事上の嫉妬、しかも男性からの嫉妬って意外とあるんですよね。何なんでしょうねアレは。
しかも大抵はそういう陰湿な人が長期的ないじめ攻撃に発展させますしね。
田舎に暮らしていると「井の中の蛙」的な人が多くて…私もそういった陰湿な人たちから攻撃を受けてきました。
私が仕事できるとかそういうことじゃなくて、「年下のくせになんだ」とかそういう感じのやつです。
こちとら上司の指示を受けてやってんだ、仕事だからやらざるを得ないんだよ、っていう。
最近では、妻の職場の話を聞いたりするにつけ「女性の仕事場も、嫉妬すげぇな…」と感じる今日この頃です。
そんな攻撃に心がやられないために、私は粘着攻撃してくる奴の心理を分析して、心を落ち着けます。
原因を知れば対応策が見えてくるし、心理や仕組みが分かれば「得体の知れない魔物」感を減少させられるからです。
粘着嫉妬攻撃を繰り出す陰湿な人がいったい何を考えているのか、私なりの深層心理分析をお伝えします。
ご覧になっているあなたの心が少しでも休まれば、これほど嬉しいことはありません。そのとき、私は「攻撃を受けて来て良かった、誰かの役に立てた」って思えるんだと思います。
スポンサーリンク
一番の根底にある心理は「正しい自尊心を持ってない」こと
わたしの友人で、じゅんいち君というポジティブモンスター(?)がいます。
彼は強い人です。人のほうが自分よりうまく行ってたら、「それってどうやってんの?教えてよ!」と近づいていけます。
なぜそうできるのでしょうか。
それは、「この人は自分にないモノを持ってる、自分より優れている」ということを、無条件に認められるからです。
自分が誰かより劣っていることを認めても、自分の存在意義が揺らぐわけじゃない。
相変わらず尊敬する友人たちが認めてくれる。誰かの役に立てている。
そんな、しっかりとした自尊心がその根底にあるのです。
だから、自分の正しい力量を冷静に自己分析できるし、足りないところは補う努力ができる。
でも、嫉妬に狂っている人はその自尊心がない。
こんなダメな自分は誰からも愛されているはずがない、と心の中で思っている。だから自分の姿なんか怖くて見られない。
だから、「自分はコイツと比べて上だ」という、根拠のない自信で自尊心を保っている。
万が一、じゅんいち君のように「自分はこの人と比べて劣っている」と認めてしまうと、この人の心の中はどうなるだろうか。
自分の価値がなくなってしまう。誰からも愛されなくなってしまう。見てくれを装って何とか人に認められてきた、その仮面が剥がされてしまう。
そんな恐怖感が彼を支配する。彼の中で、自分の存在価値がなくなってしまうわけだ。
だから、「自分はコイツに負けてなんかいない!俺は強いんだ!」ということをアピールしようとする。
自分の存在証明を打ち鳴らすために。必死で。
でも自分を向上させられるような力量はないから、嫉妬や攻撃で相手を打ち負かすことしかできない。それが人の目に触れると自分の価値が下がるから、より陰湿に攻撃する。
これまで経験してきたり、話を聞いてきた限り、この「自尊心の欠如」は嫉妬する人の100%が抱いていると感じます。
…でも、そうも見えない人っていますよね?
高慢すぎて、自分は完璧だと錯覚している
一見、「自尊心がない」のと「高慢で自分に酔っている」って、関係がないように見えますよね。
でも、私はこの両者にものすごく深い関係性があると思っています。
この高慢さを身につける人は、たいてい根底に「ダメな自分を見られたくない」という、自尊心の欠如が見られます。
自分は弱くてダメな人間だから、そんな姿を人に見られたくない。もちろん自分も見たくない。
だけど、自分はある程度この部署での仕事を覚えた。昇進もした。ダメ人間だった自分が、ようやく人に自慢できるものができた。
…このような段階を踏むと、この人は高慢さを身に着けていきます。
もちろんまだまだ至らない点があることでしょう。でも、ようやくダメな自分を隠す隠れ蓑ができた、という安心感があります。
同時に、なんとしてもこの隠れ蓑を守っていかないと裸の自分が見えてしまう、またダメ人間に逆戻りしてしまう、という恐怖も感じることでしょう。
そんな時に、後輩や同期が自分よりいい仕事をする。
新人がどんどん成長してきて、このままでは自分の立場が脅かされてしまう。
そうなると、ダメな自分を隠す隠れ蓑が、実はハッタリだってばれちゃう。みんなにまた嫌われる。怖い。
だから虚勢を張って、「自分はまだまだ素晴らしい人間なんだ!その証拠に、お前なんかすぐに握りつぶしてやるんだ!」と言わんばかりに攻撃に出る。
ちょうどお酒で酔っ払ってイヤな現実から逃避するように、高慢な人も「完璧な自分」に酔っ払って、ダメな自分からの「現実逃避」をしていると言っていいでしょう。
嫉妬攻撃の心理を知ると、ちょっとだけ安心できる
こういった理由から、私は
「嫉妬の背景には必ず、自尊心の欠如がある」
ということでまず間違いないと考えています。
これが分かっていると、ちょっとだけ安心できます。なぜなら、全て自分が悪いわけじゃないということが分かるからです。
「なにか、私が悪いことをしてしまったんだろうか…私が火種を撒いてしまったんだろうか…」と悩まなくて済みます。
もちろん状況はいろいろありますので、もしかすると反省すべき点も見えてくるかもしれません。それがいわゆる「伸びしろ」というやつでしょうか。
改善点が見えたことをポジティブに捉えて改善すれば、さらに成長できます。
長い人生で見れば、この経験は儲けもんになり得るかもしれません。
でも、嫉妬に狂うのはどんな事情があっても100%相手が悪いことです。それで攻撃行動に出てしまうならなおさら。
そして、その主な原因は相手の自尊心の欠如にあるとなると、いよいよ自分は関係なくなってきます。
そこまで論理的に理解していると、自分の不安を落ち着かせるための入口ができたことになります。
形の見えない魔物と戦っていたことを考えると、これは大進歩だと思います。
陰湿ないじめに対応・対処するための、3つの考え方
それは…状況や人間関係によってあまりにもたくさんあります。実際対策法をまとめようとキーボードを打っていましたが、「本当に全ての人に当てはまるのかなあ?」と疑わしくなり、筆を止めました。
ですが、自分なりの対策法を練るための、根や幹になる考え方はあります。
3つご紹介します。
①相手に直接働きかけるのはやめたほうがいい
残念ですが、こういう人にはもう何を働きかけても無駄な場合が多いです。
まだ「自尊心がなくて悩んでいる」段階なら一緒にそこから抜け出せるよう、助けになれそうな気がしますが。
でも、倫理的・社会的にどう見てもおかしな行動(陰湿な攻撃)に出てしまっている時点で、いわば「イカれてしまっている」状態だと思います。錯乱状態とでもいいましょうか。
それに、原因は長年積み重ねてきた自尊心の欠如です。それは自分で身に付けていくしかありません。
敵視している人間の一言で我に帰って自尊心を取り戻す…なんていうドラマみたいな話は、期待できません。
「のれんに腕押し」になって自分が疲弊しますので、「この人とも話せば必ず解決できるわ!」みたいな考え方は捨てるのが最善かと思います。
②紳士的な対応を心がける
こんな時、どうしても「相手にも同じ目に遭わせてやりたい」という思考になりがちですが、それよりもなるだけ紳士的な対応を心がけたほうが結果は良くなります。
なぜなら、この件を見守る同僚や友人たちが居るからです。
「そんな仕打ちを受けてもあなたの対応はすごい」と株を上げるのか、「え…怖…この人敵に回したらアカンな…」とドン引きされるかは、あなた次第です。
それがスッとできたら誰も苦労はしないんですが、まあ、思考の型ということで。
この文章を作ってる時間で、誰かに優しく出来ますよ!RT @SuzakuSho07: @inoueyusuke バーカバーカバーカバーカバーカシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネカスカスカスカスカス
— 井上裕介 (@inoueyusuke) 2013, 2月 26
ある大阪府議が、『キモい』と言われて、BPOに異議申し立てかぁ。 そんなことし出したら、僕なんか毎日の様に異議申し立てしないといけないなぁ^_^ いい言葉も悪い言葉も、全て含めて自分を作り上げてるんだから、そんな小さなことで文句言ってたら、限りある時間がもったいないなぁ。
— 井上裕介 (@inoueyusuke) 2014, 8月 14
マインドとしては、こんな感じでしょうか。井上さん素晴らしい。
デカいですよね。自分に暑苦しいほどの圧倒的な自信があるというか。
井上さんは、この煽り対応で一気に株を上げた人の一人です。
あなたの紳士的な対応を見て、周りの人たちはきっと評価してくれます。それをひとつの励みにしましょう!
③自分を向上させる
有名な拾い絵(漫画のワンシーン)ですが、ホントにこの通りだと思います。
攻撃してくる相手は、その方法でしか人と接せない、哀れな人です。自分を向上させる努力ができないから人を貶めることしかできない、かわいそうで怠惰な人です。
心弱い人の方が、怒鳴る、裏切る、嘘をつく、見栄を張る、群れる。不快なことに出合ったら、この人は心弱き人と哀れむのだ。けっして心弱い人と同じ土俵の上で争うな。(小池一夫)
— 小池一夫 (@koikekazuo) 2015, 11月 9
この小池さんの発言はものすごく共感しました。
そんな人に構っていたり消耗させられたりしているのは時間の無駄ですよね。
だったら自分がその人から遠ざかれるように、自分を磨いていきましょう。その人に相手にされない領域に行けるように頑張りましょう。
そんな人に消耗させられて、自分まで同類になってしまわないように自分を磨きましょう。
私も偉そうなことをたくさん喋ってしまいましたが、実際こういうことを完璧にできているわけではありません。きっと試練が来たらまた悩み抜くし、いつも紳士的であれる確信はまだありません。
でもこんな風に思考を整理できるように、私も頑張ります。
スポンサーリンク