わたしの車、純正オーディオではCDとラジオしか聴けませんでした。音楽はスマホからFMトランスミッターで飛ばしてたんですが、やっぱり音質に限界がありますよねー。
それで、USBからデータを取れるオーディオに変更することにしました。FM電波で飛ばすよりも、格段に音質が向上するはずと踏んで。
今回購入したのは
この「カロッツェリア MVH-3300」。
Amazonでめぐり合いました。
▲後継機種はこちら
やはり品質・音質を考えると、信頼できるカーオーディオメーカー品が欲しいなと思っていました。でも、できるだけ安く上げたいし…
そう思ってAmazonを検索していると、こいつに巡り合いました。USB接続に対応している国産メーカー品では、これが最安だったんです。
CDやMDは付いてませんが、そもそも使わないので問題ナシ。
どこの馬の骨か知らんが?っていうメーカーならもっと安いのはいっぱいあったんですけどね。
でも、品質や音質を考えるとカロッツェリアに落ち着きました。やっぱり信頼できるメーカーだと安心感ありますよね。
そして、業者に頼まず自己取り付けを決行することに。
数年前に自分の車で取り付け経験はあります。特別な知識は特に必要ないので、調べながらやれば必ずできます!作業料がもったいないですもんね。
結果から先に言うと、MVH-3300を買ってよかった!音質もナカナカいいぞ!という感じです!
取り付けにもチャレンジして、いい経験になりました。車や電気の仕組みについてほとんど分からない私でも、調べれば2時間もあれば完成しました!
というわけで、この記事では
- このMVH-3300、機能や外観はどんなの?
- 自分で取り付ける手順は?
といったことをまとめておきたいと思います。
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カロッツェリア MVH-3300の外観・機能
今回はAmazonで注文しました。なんともシンプルな箱。
5,922円(税込)という爆安具合…!
箱から出したところです。
梱包のビニールで隠れちゃってますが…いちばん右端に、USB端子が付いています。これがMVH-3300最大のウリ。
ここにスマホやiPod的なものを繋ぐと、中に入っている音楽データを認識して再生してくれます。もちろん、スマホ側で選曲したり、その他の操作することも可能。
音楽データの入ったUSBメモリを繋いでも、再生してくれる…というスグレモノです!
もちろん、充電もしてくれますよ!
正面右下には、AUX入力端子が付いてます。USBがなくても、ここにスマホなんかのオーディオ端子を線で繋いで再生することができます。
外観は、安い割りにはダサくないやんか!というのが正直な感想。あまりゴテゴテしてなくて、必要十分なボタンは揃ってるかな…?という感じ。
ただ、プラスチッキーではありますが。そこは5,922円ということで大目に見ましょう…!
おそらく、MVH-3300最大の安さの理由…それは「CD・DVD・MDが使えない」ところ!
ご覧ください、CDが入るスペースさえも用意されていません!!!!
USBとAUXだけでシンプルに勝負する男気…気に入ったぜ…!
※ラジオはAM/FMともに聴けます。
このMVH-3300、Bluetoothも使えません。それは困る!という方は、対応した同系機種があります。
さいごに、仕様をまとめておきます。
入力端子 | USB入力、3.5φミニジャック入力 |
USB部
最大供給電流 |
1A |
USB部
対応フォーマット |
MP3、WMA、WAV |
取付寸法 | (幅)178×(高さ)50×(奥行)97mm |
質量 | 0.5kg |
付属品 | コードユニット、取付ネジ類一式、取扱説明書、保証書 |
できること、できないこともまとめときますね。
ライン入力(AUX) | ○ |
スマートフォン(USB) | ○ |
オーディオ機器(USB) | ○ |
USBメモリ | ○ |
ラジオ(FM/AM) | ○ |
CD・MD・DVD | × |
MVH-3300と一緒に買った部品
このMVH-3300は、1DINというサイズ。
たいていの車のオーディオ部分は2DINという、これの2倍のサイズになっているので…このまま取り付けたんじゃ、半分穴ぼこが空いたままになっちゃいます。
それで、そこを埋める小物入れを買いました。
前の車でも使ってましたが、これ地味に便利なんですよね。
他の会社も似たようなのを出してるんですが、レビューを見るとどうやら薄っぺらくてグニャっと曲がっちゃう可能性があるらしく…
これはカロッツェリア純正なので、分厚くてシッカリしています。しかも、安っすい会社のものと300円ぐらいしか変わらないっていうね。
注意ポイント
この小物入れ、いちおうトヨタ・ダイハツ社用向けに作られています。
ネジ穴がたくさん用意されているので、わたしはスズキでも問題なく使えています。他社の車に取り付けたい方は自己責任でどうぞ。
オーディオの取り付けには、10数本の配線が関係しています。昔いちど自力でやりましたが、死ぬほど面倒でした…
それを一瞬で可能にしてくれるのが、この「オーディオハーネス」。
これを使えば、配線の知識がなくても簡単に取り付けできます!もちろん、電工ペンチなどの特殊な器具も必要ナシ!!!!
今回はコイツにだいぶん救われました。
▼トヨタ・ダイハツ車用
▼三菱車用
▼日産車用
▼スバル車用
これと、あとはカンタンな工具(プラスドライバー)があれば取り付けできます。
後述しますが、内張りはがしがあるとなお良いです。
▲わたしはコレを持っておらず、いらぬ苦労をしました…なくても作業はできるんですが、あると便利。
ここまで準備できたら、次はいよいよ取り付けに入っていきます!
MVH-3300を取り付け!DIYでやる手順(アルト HA25S版)
アルトなど、一部の車種の場合はオーディオ部分のカバーを調達しておく必要があります。
なくても機能性に問題はありませんが、ヤフオクなどを利用して購入するといいでしょう。
1.電気をストップさせる
まずは、電気を一時的に遮断します。
電気をショートさせちゃうと、車のエンジンが掛かんなくなってレッカーのお世話に…なんてことになっちゃう場合も。
車のボンネットを開け、バッテリーのマイナス端子(赤くないほう)を外します。
ナットで締まってるので、レンチで緩めてから外しましょう。
めんどうですが…車と自分の安全のため、必ず外しましょう!!
2.周辺の内装をはがしていく
オーディオを外すために、そのまわりの内装を外しておかないといけません。
車の内装パーツはネジではなく、プラスチックのツメでハメ込んでいるものがほとんど。慎重にひっぱりながら、外していきます。
ここからの内装写真は、スズキ アルト(HA25S型)の内装です。
まず、ハンドル下の内装を外します。
スキマから指を入れて、手前に引くとこのように取れます。
そして、エアコンの下も取っていきます。下に引くと割れちゃうので、手前に引くようにします。
慎重に引っ張ってると、「あ、ここにツメが引っかかってるんだな?」と分かってきます。
ツメの位置がわかれば、その周辺を引っ張ってみる…という感じでやれば、うまくいきます!
これが、取れた写真。
シガーライターの配線がつながっているので、切らないように慎重に!
アルト以外の方も、こんな感じで配線が隠れているのでお気をつけください。
3.元のオーディオを外す
さて、いよいよオーディオを外していきます。
まず、ここのネジを外します。
アルトの純正オーディオは、だいたい上図のような感じで装着されています。
ツメの関係上、まず上を外すことに集中します。上がとれれば、勝手に下側は取れるようになってますので。
…これ、メチャクチャ固いです。ここで絶望しそうになりました…
手前に引っ張ってできたチョットのスキマに、即席内張りはがし(釘抜きに手袋を巻きつけたもの)を差し込んでテコの原理でドーン!します。
こういう苦労をしないためにも、内張りはがしは買っておきましょう。笑
ようやく外れてくれました…!
力の入れ方が分からず、かなり苦戦しました。
さ、後ろに配線が付いているので外しちゃいましょう。
うしろの配線は2つ付いています。青いのが電源やスピーカーの配線、黒くて細いのがラジオのアンテナ用です。
奥のほうに白い端子もありますが、これはナビをつける時なんかに使うもの。今回はスルーします。
オーディオの左右に付いている金具は「ステー」というもの。車とオーディオをつなぐ、大切な金具です。
新しいのを付けるために必ず必要なので、左右ともネジを外して保管しておきます。
4.MVH-3300と小物入れの取り付け
さっき取っておいた、ステー。このステーと、MVH-3300・小物入れを繋いでいきます。
オーディオにも小物入れにも、たくさん穴が開いています。位置合わせをして、自分の車のステーに合う穴を決めましょう。
この穴だっ!という位置が決まったら、付属のネジで止めていきます。左右共に。
穴の位置的に、写真の3本しか止まりませんでした。グラグラしないし、これで大丈夫でしょう。
ここまでできたら、次はいよいよ配線です。
4.配線を繋いでいく
まずは、別売りで買ったオーディオハーネスを車に接続します。
コレは簡単。カチっと入れたら完了。
次に、ハーネスとオーディオ付属の線を繋いでいきます。
写真奥がハーネス、手前がオーディオの配線です。
線、多いですよね・・・10数本あるので、圧倒される感じがします。
でもご安心を。色や端子の形を合わせてくれているので、間違える心配はありません!!
ペンチなどの特殊な工具も要りません!とにかく、この端子部分をはめ込むだけ。
ただ、奥まで確実にはめ込むのは必須です!シッカリやっときましょう。
ハーネス側のオレンジ・白のコードが余ると思いますが、そのままにしておいて大丈夫です。
(illuminationという、車のライトが点いたかどうかの信号を送る線です)
ここで、まだ余るコードがありますよね?
そう、端っこがヘンな形のこのコード。
これはマイナス端子。乾電池にもプラスとマイナスがあるように、車の電気もマイナスとプラスがなければ通りません。
このコードは車の金属部分で、マイナスの電気が通っているならどこに繋いでもOK。ネジ止めできるように、こんな形になっています。
わたしはシンプルに、オーディオのステー部分に止めました。
2つあったので、右と左に一本ずつ。
そして、ラジオのアンテナ線をつなぎましょう。コレ。
この黒い端子です。これを、本体裏の穴に差し込みます。
けっこう長さがギリギリだったりするので注意。
わたしのアルトはこのアンテナ線がギリギリの長さ。
結局、左下のスキマから手を入れて手探りで差し込みました…
これで配線は終了!
最後に、ステー前側のネジをとめておきましょう。
5.動作確認
では、動作確認しましょう。
ボンネットを開け、外してあったバッテリーのマイナス端子を繋ぎます。
それで、エンジンをかけてみると…
イエエエエエェェェェエーーーーイイ!!!!点いたぞおおおぉぉ!!!
ここまでの苦労が報われる瞬間です…!
最後に、外していた内装を元通りにもどしてオシマイです。お疲れ様でしたーーーーー!!
正直、最初は配線がちゃんとできるか不安だったんですが。でも、ハーネスのおかげでその問題はすんなりクリアできちゃいました!
分からないときにググる癖と、「絶対に自分でやり遂げたるんじゃあ!」という気概があれば必ずやり遂げられます!
わたしは「作業料なんか払っとれるかああ!」という気持ちが最高のモチベーションになりました。笑
MVH-3300を実際に使ってみた感想
(オーディオの外側カバーはヤフオクで調達。)
個人的な満足度は
こんな感じ!替えただけの価値はあるかな?という感じ。
FMトランスミッターを使っていたときよりは、音質は格段に良くなりました。
音の解像度が上がったかな?という感じ。きめ細かくなりました。
あと、音質の調整がスマホアプリでワンタッチ調整できるのも、MVH-3300の大きな特徴。
Pioneer ARC (アドバンスドリモートコントロール)
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このアプリを入れた状態で、スマホをUSB接続。
そこでアプリを起動すれば、音質・イコライザーの調整ができます。
アプリを開いたら、こんな感じ。個人的なお気に入りは、
- イコライザー:Natural
- バスブースト:Mid
- サブウーファー:ON(設定は難しいからノータッチ…)
という設定。特に、トランスミッターではあまり出なかった低音域が出るのがいい感じです。
満足度が1足りなかった理由としては、
- ベースブーストが出過ぎる
- 音質は「中の中」という感じ
といったところです。でも、「この安さなら十分だろ!」と割り切ってしまっているので全然大丈夫。
それに、純正オーディオ×トランスミッターのときと比べれば音質は確実に上がっていますし。
もっと音質にコダワリがある方は、お金をもう少し掛けたほうがいいかもしれません。
総合的に見ると、MVH-3300はかなりコスパが高くておススメです!
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