こんにちは、Jinzo(@JInzo_studio)です。
中国に引っ越す前のぼくの弱点は
- 出る杭になって目立つのヤダ
- 自分の意思はガマンして、目上の人に沿っていく
- 初めから言い訳して、新しいことを避ける。無難第一
こういう感じでした。「後ろ向きやなあ」と思いつつ…「日本で生きていくには重要なスキルかも?」とも思っていました。
こういう性格を窮屈だとは思ってるけど、でも変えてしまったら日本の社会で生きられなくなりそう。そんな風に悶々としていたんですが、仕事の関係で中国へ引っ越すことになりました。
あまりに不便なので自分の思考回路を強制的にグイーン!方向転換した結果、今では非常にポジティブになりました。精神衛生がかなり良くなったと思っています。
特に
- 日本での生活に窮屈さを感じている
- 海外で留学や就職をしてみたい
- 海外に引っ越したいけど、二の足を踏んでいる
…といった方に役立てていただけると思います!
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変化1:はっきり意思表示するようになった
▲中国・蘭州発祥の「蘭州ラーメン」。一杯130円ぐらいで食べられます。あっさりしてておいしい。
これまでは、とにかく目上の人に合わせることだけ考えてたわたし。
抽象的な話だと伝わりにくいので、ここでは「昼ごはんに何を食べたいか」という具体的な話に限定してみますね。
これまでのぼくは、たとえば上司に
と聞かれても、結局
(たぶん上司さんも食べたいものがボンヤリあるやろなあ。ぼくの食べたいもん言うたとして、上司さんの食べたいもんと全然違ったら、上司さんめっちゃガマンせなあかんやん。申し訳ないなあ。じゃあとりあえず自分の意見は封印しよ)
…上司さんは何食べたいんですか?
と答えてました。それが相手を立てることだと思ってたし、自分が目立たなくて済むので正直手っ取り早い。
それに、気づいたころには自分の意志や意欲がほとんどありませんでした。昼ご飯ケースで言えば、そもそも食べたいものなんて元から考えてなかったんです。
ぼくの頭の中では「外しちゃダメよ!上司の食べたいもの当てゲーム」しかしてなかった。
でも、中国に出たらそうはいきません。「譲歩して相手を立てる」じゃなく、「腹割って自分の意見を言う」が敬意の表し方。相手を立てるとかじゃなく、みんな対等。
さっきと同じ、昼ごはんの状況で例えるならば
僕はじんぞうに聞いたんだよ!!キミが答えないでどーすんの!!
こうなります。いつも通りにいかないので、ちょっと最初戸惑ってしまいました。
ぼくの場合は、マイナスからのスタート。まず「ぼくは何が食べたいんやろか?」からスタートしないといけません。それが定まったら、次は「ワンタン麺食べたい!!」をはっきり伝える。
でも中国に来て鍛えられたおかげで、自分の意思をしっかり持てるようになりました。
それに加えて、「人と違うことをして浮いちゃう」ことも怖くなくなりました。みんな自分の意見があって当たり前ですから、行動だってみんな違って当然。それぞれ尊重しあって当然(っていうか、中国人は他の人の行動なんか見てすらないよね)。
みんなチャーハン頼んでるけど、ひとりだけワンタン麺頼んでも全く問題ないわけです。むしろ、ぼくはどうしてそんな当たり前のことで戦々恐々としていたんでしょうか。自分の思考回路が変な方向にハンダ付けされてたことがよく分かりました。
今は自分のやりたいことがちゃんと浮かぶようになりました。ちょっと無意欲になりかけてた過去の自分と比べると、生活をだいぶん楽しめてます。
変化2:周りの人への感謝…圧倒的感謝…!
中国語なんて全然ダメダメ状態で引っ越したぼくら夫婦。引っ越し初日から分厚い壁にブチ当たりまくり。
- 信頼できるスーパーがどこにあるか分からない
- スーパーの商品、どれが信頼できるものか分からない
- ATMの中国語が読めないので、お金を引き出せない
- 家賃はwechatで納めるから、銀行口座を開設しないと→中国の銀行で口座作るとかハードル高すぎる!
- 携帯の契約もロクにできない
- 地下鉄の切符の買い方が分からない
もう、ただ生きることさえハードル高いよね。
右も左も分からなさ過ぎるぼくらに、生きる知恵を全部教えてくれた現地の友人たちには感謝してもし切れないです。おかげで生き延びています、ホントにありがとう。これからも感謝をお返ししていきます。
こうして中国情報ブログを書いているのは、「次は自分が誰かの助けになる番だ」と思っているからです。過去の自分のように、中国引っ越し関係で困ってる人に適切な情報を届けたいと思ってます。
これまでも感謝の気持ちがなかったわけじゃありませんが、いっそう「人のおかげで生かされてるわ…」と感じられています。
▲感謝の気持ちを込めて、一時帰国直前に寿司パーティーを開催しました。喜んでもらえてよかった。
変化3:言い訳を探して、すぐにあきらめる癖がなくなった
▲中国人もサッカー好きが多い。週一で集まってサッカーしてました
- 筋肉付きにくい体質だし→筋トレ断念
- 練習しても指動かないし→ギターの速弾き断念
- 結局金持ちの趣味だから→カメラ断念
こんな感じで、今までのぼくは言い訳ばっかり考えていろいろ断念してきました。今振り返るとつまらん考え方してたな自分。
そんな自分が「中国語で仕事する」という、チャレンジしかない環境に飛び込むことを決めました。いちど引っ越しちゃえば、簡単に逃げられないからね。「言い訳封印ギプス」を装着し、しみったれた自分との決別を試みました。
そしたら
みたいな仕事を振られまくるんですね。でもやるしかない。辞書片手に必死こいてチャレンジした結果、絶対無理と思ってたことができてる。
こういう経験を繰り返したので、ぼくの考え方はガラッと変わりました。逃げずにチャレンジしたら、ちゃんと結果を出せるぞ。やればできるじゃん自分。ちゃんと根拠のある自信も身に付きました。
もう今では、最初から言い訳して逃げることはありません。まずはとにかくやってみて、できなかったらその時に考えよう!という思考回路に変わりました。
もし結果が出なかったとしても、努力した分のノウハウや知識は蓄積されます。決して成果ゼロじゃない。これまでの自分はハナっから言い訳して逃げていた結果、多くの知識や経験値を得損なっていたことに気づきました。
まとめ
▲よく見てください。UNOじゃなくて「UMO(うも)」なんですよね。
これまでの自分は、周りの目を気にして自分を目立たなくするタイプでした。日本で自分が傷つかないように生きるため、余分なヨロイをいっぱい身にまとっていました。
中国に引っ越してみて、不要なものをいっぱい脱げてスッキリしたな!という感じです。中国に引っ越してホントに良かったなと思っています。
人によって事情はいろいろだと思いますが、可能なら中国やその他海外生活を経験するのは心からおススメします。転勤するのはハードルが高いかもしれませんが、語学留学なら言語ゼロから始められるのでいいですよ。
ぼくが引っ越した中国・広東省にも語学留学している日本人がたくさんいます。学生だけじゃなく、会社に勤めてたけど辞めて留学に来た!という人も珍しくありません。
当然その過程で苦労は大きいけれど、「苦労がちゃんと報われてる感」をガシガシ感じられます。お金や物は無くなったり壊れたりしたらおしまいですが、ものの見方・考え方は一生残る財産ですね。
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